1年延期されたことで、世界のケージフリー化も妊娠ストールフリー化も更に進んだ。例えば、タイはケージフリーに前向きな国の一つで、複数のファーストフード店がケージフリーに切り替えることを宣言した。企業の動きを受けてタイ政府も生産基準作りを開始している。
オリンピック・パラリンピックの食材調達基準は、その後のその国での食材の品質に反映されてきた。現時点での東京大会のアニマルウェルフェアの基準の低さは、日本全体の食材のアニマルウェルフェアの低さと一致している。
東京大会の開催を通して、世界は日本の畜産物が自分たちの国のアニマルウェルフェアレベルを満たしておらず、今後も満たさないであろうことに気がつくことになる。