石井青果、食ロス対策で廃棄野菜のフードパウダー

青果卸の石井青果(千葉県いすみ市)は食品の廃棄ロス削減対策として、規格外の野菜や果物をフードパウダーやジュースに加工して販売する事業を1月に開始する。製品は「ナチュLABO」と名付けてブランド展開する。国内で廃棄物として処分されている年間200万トンもの野菜や果物の廃棄ロスの課題に挑む。

異例の事業ベースでの取り組み

食品ロス問題が日本国内だけでなく世界的な問題となっている昨今、家庭から廃棄される食品廃棄物以上に深刻なのが、流通の流れで生じる返品など事業から廃棄される食品ロスだ。とりわけ、スーパーマーケットなどの小売業で販売しづらい、サイズや重さが異なる「規格外」とされる野菜や果物である。食品としての品質は十分備わっているのに、家庭まで届かないまま農家や市場で破棄されてしまうという。

石井青果社長の石井洋さん
teramachi

寺町 幸枝(在外ジャーナリスト協会理事)

ファッション誌のライターとしてキャリアをスタートし、米国在住10年の間に、funtrap名義でファッションビジネスを展開。同時にビジネスやサステナブルブランドなどの取材を重ね、現在は東京を拠点に、ビジネスとカルチャー全般の取材執筆活動を行う。出稿先は、Yahoo!ニュース、オルタナ 、47ニュース、SUUMO Journal他。共同通信特約記者。在外ジャーナリスト協会(Global Press)理事。執筆記事一覧

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