青果卸の石井青果(千葉県いすみ市)は食品の廃棄ロス削減対策として、規格外の野菜や果物をフードパウダーやジュースに加工して販売する事業を1月に開始する。製品は「ナチュLABO」と名付けてブランド展開する。国内で廃棄物として処分されている年間200万トンもの野菜や果物の廃棄ロスの課題に挑む。
異例の事業ベースでの取り組み
食品ロス問題が日本国内だけでなく世界的な問題となっている昨今、家庭から廃棄される食品廃棄物以上に深刻なのが、流通の流れで生じる返品など事業から廃棄される食品ロスだ。とりわけ、スーパーマーケットなどの小売業で販売しづらい、サイズや重さが異なる「規格外」とされる野菜や果物である。食品としての品質は十分備わっているのに、家庭まで届かないまま農家や市場で破棄されてしまうという。