SDGsを目指した株式公開で日本はどう変わるか

AD

保育園運営のポピンズホールディングス(以下ポピンズ)が上場した。この新規株式公開は国内初の「SDGs IPO」と呼ばれている。SDGs IPO とは、通常の株式公開ではなく、SDGsへの貢献を最優先した資金調達と活用を目指すものである。ポピンズの場合は調達した資金は保育施設の新設など社会課題の解決につながる事業に限定して使うことを指す。数年前から「ソーシャルIPO」という考え方で、ほうぼうで議論が始まっていた。これを目指すソーシャルスタートアップは少ないがあった。ただ普及までは時間がかかりそうだ。

ソーシャルな株式公開は今後のトレンドになるのか

12月21日、保育園運営のポピンズが東証1部上場をした。この新規株式公開は国内初の「SDGs-IPO」と呼ばれている。ポピンズ側が自ら表現している。

IPO主幹事の大和証券グループによれば、このIPOは、その資金使途及び発行体であるポピンズについて、第三者評価機関である株式会社日本総合研究所から、ソーシャルボンド原則への準拠性、SDGsへの貢献可能性、及びESGの取組み状況等についてセカンドパーティ・オピニオンを取得した、日本で初めてとなる公募による募集株式発行になる、としている。

ありそうでなかった、社会課題解決に資金の使い道を限定した株式発行が始まった。上場企業としてこれまで重視された収益力や株主への利益還元に加え、社会課題解決への取り組み方がより問われるきっかけになる。

SDGsの波が企業の資金調達を変えつつある。ポピンズは、調達した資金は保育施設の新設など社会課題の解決につながる事業に限定して使う。

投資家への利益貢献度を下げてでも、社会課題解決に貢献

ando

安藤 光展(サステナビリティ・コンサルタント)

専門は、サステナビリティ戦略、サステナビリティコミュニケーション。武蔵野大学非常勤講師/客員研究員。国内上場企業を中心に約20年間サステナビリティ経営支援を行う。著書は『サステナビリティ戦略の実装』(千倉書房)など多数。法政大学/客員研究員。サスコンサルティング合同会社/代表。1981年長野県中野市生まれ。

執筆記事一覧
キーワード:

お気に入り登録するにはログインが必要です

ログインすると「マイページ」機能がご利用できます。気になった記事を「お気に入り」登録できます。