SDGsを楽しむ中学生を育んだ「8の字の暮らし」

環境省が2013年から始めた地域循環共生圏の理念を具現化する取り組みを表彰し、認知を広げるためのプロジェクト「グッドライフアワード」の実行委員会特別賞を、大分県臼杵市に住む中学3年生、佐藤世壱さんが受賞した。学校林を通じ、持続可能な社会の実現を目指す取り組みが評価され、個人としては史上最年少での受賞という快挙だ。今回評価された取り組み以外にも、幼少期からSDGsな暮らしを楽しんで過ごしてきたという佐藤世壱さんの暮らしに迫る。(三原 菜央・株式会社スマイルバトン)

循環型の暮らしは、8の字の暮らし

世壱さんは小学3年生の頃から、間伐材を利用して風呂を焚き、灰を畑の肥料として活用し野菜を育てて食卓に並べるといった、循環を楽しむ暮らしを実践してきた。料理も得意で、魚は自宅近くの海で釣った魚を、捌いて、調理していただく。料理のレパートリーは年々増え、腕前はプロの料理人に負けないほどに成長しているそうだ。

「循環型の暮らしを、我が家では“8の字の暮らし”と呼んでいます。魚を釣って、食べて、肥料にして畑に戻しています。そういった暮らしの延長で、学校では学校林を守るために校長先生にSDGsに取り組みたいと直訴し、学校や教育委員会のバックアップ体制のもと活動してきました」

魚を捌く世壱さん
mihara

三原 菜央(スマイルバトン)

株式会社スマイルバトン 代表取締役/iU客員教員 1984年岐阜県出身。大学卒業後、8年間専門学校・大学の教員をしながら学校広報に携わる。その後ベンチャー企業を経て、株式会社リクルートライフスタイルにて広報PRや企画職に従事。「先生と子ども、両者の人生を豊かにする」ことをミッションに掲げる『先生の学校』を、2016年9月に立ち上げる。2020年3月にボーダレス・ジャパンに参画し、株式会社スマイルバトンを創業。著書に「自分らしく働く パラレルキャリアのつくり方(秀和システム)」がある。執筆記事一覧

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