レジ袋有料化から半年、いちばん変わったものは

2020年7月にレジ袋の有料化がスタート。当たり前のようにもらえていたレジ袋がもらえなくなることへの戸惑いと環境問題解決への期待が入り交じり、大きな話題を呼んだ。施行から半年たったいま、レジ袋有料化は私たちにどんな変化をもたらしたのだろうか。

レジ袋が有料化して半年が経過した

廃プラスチック全体でレジ袋の割合はごくわずか

これはレジ袋有料化導入期にも議論になったことだが、実はレジ袋など一般系廃プラスチックより、産業系廃プラスチックの方が排出量ははるかに多い。レジ袋は廃プラスチック全体のわずか2%ともいわれており、使用されるレジ袋が減っただけでは、環境に与えるインパクトはあまり大きくないように思える。

7割がレジ袋を辞退、8割がエコバッグを持つように

しかし、人々の意識は大きく変化したといえる。まずレジ袋の辞退率。環境省はレジ袋の受け取りを辞退する人の割合が、2020年3月の30.4%から11月末には71.9%へ増えたと発表した。

たった数円だが、お金を払うくらいならそのまま受け取るか、エコバッグを持っていけばよい。実際20代から60代まで幅広い世代で約8割の人がエコバッグをもつようになったというデータもあり、レジ袋有料化をきっかけに人々の行動は確実に変化していった。

あたらしい当たり前の先にあるもの

itomegumi

伊藤 恵(サステナビリティ・プランナー)

東急エージェンシー SDGsプランニング・ユニットPOZI サステナビリティ・プランナー/コピーライター 広告会社で企業のブランディングや広告制作に携わるとともに、サステナビリティ・プランナーとしてSDGsのソリューションを企業に提案。TCC新人賞、ACC賞、日経SDGsアイデアコンペティション supported by Cannes Lionsブロンズ受賞。執筆記事一覧

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