造船所跡地、都市の新たなつくり方

【連載】オルタナティブな空間

アムステルダムは運河の旧市街ももちろん魅力的だけど、廃墟の工場地帯も魅力的だ。1920年代から80年代にかけて操業していた世界最大の造船所の一つ、NDSM造船所跡地。アムステルダム中央駅からフェリーで20 分ほどの場所にあり、巨大な廃屋が並び、土壌も汚染されていたような場所だった。

NDSM造船所跡地はクリエイターなど市民のために開放され、アートやカルチャー、ビジネスなど新たな文化発信の場となっている

船から降りると目の前に巨大な建屋が姿を現す。サビがかった外壁、高さ10㍍を超える扉、ダイナミックなトラス構造体。これだけでもたまらない空間だけど、中に入ると様々な色やフォルムをした建築が点在している。

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馬場 正尊(建築家)

建築家。1968年佐賀県生まれ。94 年早稲田大学大学院建築学科修了。博報堂、早稲田大学博士課程、雑誌『A』編集長を経て、02年Open Aを設立。東北芸術工科大学教授。

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