レアアースのリサイクル技術を開発

日立製作所は12月6日、使用済みのHDD(ハードディスクドライブ)のモーターやエアコンのコンプレッサーからレアアース磁石をリサイクルする技術を開発したと発表した。

同社のリサイクル技術は、使用済み製品からレアアース磁石を分離・回収する装置の開発と、回収したレアアース磁石から酸などの化学薬品を使用せずにレアアースを抽出する乾式手法の確立で構成。例えばHDDの場合、手作業で1時間当たり12個が限度だった分離・回収工程の作業性が同100個にまで向上した。

強い磁力を持つレアアース磁石はネオジムやジスプロジウムを多く含み、これらのレアアースは風力発電機やハイブリッド車のモーターとして需要が見込まれる。一方でそのほとんどを中国からの輸入に頼る中、代替材料の開発にも時間がかかることから高効率で安全なレアアースのリサイクル技術が求められている。(オルタナ編集部=斉藤円華)2010年12月7日

日立製作所 プレスリリース

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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