ヤマダ電機など家電量販店大手5社の2010年4~12月期連結決算が2月11日までに出そろった。昨年12月の家電エコポイント制度の縮小を控えた駆け込み需要によって、純利益が全社で同期間としては過去最高になった。薄型テレビなどの関連商品の販売が好調だったことが理由。
最大手のヤマダ電機はこの期間の売上高が前年同期比11.5%増の1兆6619億円となった。純利益は同75.6%増の618億円。スマートフォンの販売好調や経費圧縮活動も好影響を与えた。エディオン、ケーズホールディングス、コジマの3社は11年3月期の純利益予想を上方修正。さらに同年4~9月期に赤字だったコジマも10、11月の販売好調で黒字に転換した。
ただし昨年12月以降はエコポイントの効果が薄れており、今後の家電量販各社の経営環境は不透明になっている。(オルタナ編集部=石井孝明)2011年2月11日