市場調査会社GfKジャパンは16日、2010年の国内の家電市場が前年から約1兆円拡大し、約9兆5千億円となったとの推計を発表した。エコポイント制度による駆け込み需要や猛暑の影響で家電の売り上げが増えた。
製品別では、消費電力が少なく環境にやさしいとされる薄型テレビがエコポイント制度の影響で、数量で前年比91%増の2644万台となった。サイズ別では32インチと19~22インチの中小型が売れた。リビングに加えて、寝室など2台目、3台目の需要が広がったとみている。ブルーレイ・ディスク(BD)の録画再生機も54.3%増の457万台となりレコーダー市場のシェアは8割弱に拡大した。
エコポイント対象の冷蔵庫も15%増の527万台、対象外の洗濯機も9%増の493万台を記録。デジタルカメラも11%増の1067万台と好調だった。(オルタナ編集部=石井孝明)2011年2月17日