記事のポイント
①カーボンニュートラルの実現に向けて、国は原発の活用を議論する方針だ
②原発には事故を防ぐため、制御棒と冷却水という2つの「ブレーキ」がある
③「ブレーキ」も根本的な解決策にならず、原発に依存しない社会を目指すべき
地球温暖化対策として、CO2を排出しない原子力発電(以下「原発」)を再稼働させようという動きがある。原発には事故を防ぐため2つの「ブレーキ」があり、安全性を確保すれば再稼働は問題ないという意見も聞く。しかしそもそも、原発には他のシステムにはない危険性がある。(オルタナ客員論説委員・財部明郎)