「ブレーキ」が2つでも、原発を危険と断言する理由

記事のポイント
①カーボンニュートラルの実現に向けて、国は原発の活用を議論する方針だ
②原発には事故を防ぐため、制御棒と冷却水という2つの「ブレーキ」がある
③「ブレーキ」も根本的な解決策にならず、原発に依存しない社会を目指すべき

地球温暖化対策として、CO2を排出しない原子力発電(以下「原発」)を再稼働させようという動きがある。原発には事故を防ぐため2つの「ブレーキ」があり、安全性を確保すれば再稼働は問題ないという意見も聞く。しかしそもそも、原発には他のシステムにはない危険性がある。(オルタナ客員論説委員・財部明郎)

いくら安全対策を打っても、原発には根本的に解決できない問題が
takarabeakira

財部 明郎(オルタナ客員論説委員/技術士)

オルタナ客員論説委員。ブロガー(「世界は化学であふれている」公開中)。1953年福岡県生れ。78年九州大学大学院工学研究科応用化学専攻修了。同年三菱石油(現ENEOS)入社。以降、本社、製油所、研究所、グループ内技術調査会社等を経て2019年退職。技術士(化学部門)、中小企業診断士。ブログでは、エネルギー、自動車、プラスチック、食品などを対象に、化学や技術の目から見たコラムを執筆中、石油産業誌に『明日のエコより今日のエコ』連載中

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