記事のポイント
①東京・渋谷でエシカルをテーマにした「MoFF(モフ)」が開催
②会場には100を超えるエシカルブランドが集まった
③購入すると、売り上げの一部が森林保全に充てられる
IT企業Freewill(フリーウィル、東京・港)は9月9日、「TRUNK HOTEL」(東京・渋谷)を貸し切り、Z世代向けイベント「MoFF(モフ)――五感で感じよう『100年先へ思い伝える』エシカル展」を開いた。会場には、地球環境や社会への配慮、伝統文化などにこだわったエシカルな100製品が並び、来場者2000人でにぎわった。(オルタナ副編集長=吉田広子)
「エシカル」は倫理的という意味の英単語。地球環境や社会に配慮し、持続可能な製品やサービスを選ぶことを「エシカル消費」と呼ぶ。
フリーウィル社は2021年11月、エシカルオンラインマーケット「tells market」「tells market(テルズ マーケット)」をオープンした。
イベント会場の「エシカルマーケット」には、アパレルや雑貨、食品、食器、スケートボードなど幅広い商品が並んだ。製品はフリーウィル社が開発したデジタル通貨(仮想通貨)で購入する仕組み。購入すると、売り上げの一部が森林保全団体への寄付に充てられる。
オルタナ編集部がサステナブル(持続可能)な理念と手法で開発された製品/サービス/ブランドを推奨する「サステナブル☆セレクション(サスセレ)」に選定されたブランドも同イベントに参加した。
九州・高千穂郷の干ししいたけ専門問屋の杉本商店、今治タオルのイケウチオーガニック、紙製ハンガーを展開する山櫻、アップサイクルブランド「commpost(コンポスト)」を立ち上げたアーバンリサーチ、壱岐のアクセサリーブランド「kikirico(キキリコ)」、サステナブルコスメを展開するh.LAB(エイチラボ)、高知県産ゆずの種で作るヘアオイルを展開するウテナ、認証済みオーガニックコットン100%を使ったファッションブランド「兆-KIZASI- MADE WITH JAPAN」などが出展した。
■アフリカの最旬ブランドを日本に
出展者の一つ、「Proudly from Africa」はアフリカ発の高品質なブランドを取り扱っている。会場では、ガーナのブランド「AAKS」のかごバッグを販売。カラフルでユニークなフォルムが目に留まる。
■壱岐島のパールを使ったアクセサリー
アクセサリーブランド「kikirico(キキリコ)」は、長崎壱岐島産のバロック(歪んだ)パールやアワビの殻を使って、ピアスやネックレスなどに仕立てる。「島の再生とエシカル」をテーマに、アクセサリーづくりを行っている。
■廃棄りんご由来のアップルレザー
廃棄リンゴ由来の原料とポリウレタン樹脂を合成することで生まれた「アップルレザー」。ライフスタイルブランド「LOVST TOKYO(ラヴィストトーキョー)」は、「アップルレザー」をはじめとした植物由来のプロダクトを展開する。
■日本の伝統を次世代につなぐ
「日本の伝統を次世代につなげたい」という思いで設立した「和える(あえる)」。0歳からの伝統ブランド「aeru(アエル)」をはじめ、長く愛用してもらうための伝統工芸品のお直しサービスなども展開している。
■フェアトレードのオーガニックコーヒー
フェアトレードとオーガニックの生豆を水蒸気で焙煎した「so good coffee」。焙煎前に欠陥豆(特にカビ豆)を取り除き、湯荒いして綺麗にした豆からさらに欠陥豆を取り除いている。
「MoFF」は、9日21時まで開催されている。参加費は無料。エシカルマーケットのほか、各種セミナーも開催している。