古川知事「やらせメール」の責任否定

古川康・佐賀県知事(佐賀県知事室ホームページから引用)

佐賀県の古川康知事は24日の定例記者会見で、九州電力幹部と面談した際の発言が「やらせメール」を誘発させたとされる問題について「私の真意と違うメモが作られたことで、私自身が責任を取らなければいけないとは考えない」と述べ、自身の責任を否定した。

この問題では前日、佐賀県議会の原子力安全対策委員会が当時の九州電力幹部を参考人招致していた。この席で大坪潔晴佐賀支社長ら3人は「私の聞き誤り。自分の思いがこもってしまった」などと一貫して知事を擁護する発言に終始。傍聴した県民からは「(知事を)かばうな」などと批判の声が上がった。

「玄海原発プルサーマル裁判の会」の於保泰正事務局長は「2005年の(玄海原発の)プルサーマル開始以降のいきさつを見ると、九電、県、経産省は三位一体も同然。三者が一貫してやらせを主導してきたのは明らかだ」として、知事には当然責任があるとの考えを示した。(オルタナ編集部=斉藤円華)2011年8月25日

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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