ヒマワリやっぱり除染効果薄、農水省発表

除染効果が薄いとされたひまわり

農水省は14日、東電原発事故によって放射能汚染された福島県飯舘村や川俣町の農地で行っていた土壌除染実験の結果を発表した。表土の削り取りは土壌中の放射性セシウムが7割以上減少する効果が認められたが、一部で期待されていたヒマワリはセシウムの吸収率が0.05%程度にとどまり、効果は薄いと判断した。

実験は日本原子力研究開発機構や福島県農業総合センターなどと合同で5月から実施。表土は4センチの削り取りで放射性セシウムが75%、薬剤で固めた土をはがすと82%、牧草や草ごと3センチ削り取ると97%減少した。

一方、ヒマワリでは8月の開花時に茎や葉に含まれていたセシウム濃度が1キロ当たり52ベクレルで、土壌中のセシウム濃度に比べて2000分の1でしかなかった。

同省はアマランサスなど他の植物での結果は出ていないが、ヒマワリについては吸収率が低く、除染に極めて長い時間がかかるため実用的ではないと結論づけた。栽培したヒマワリは村内の実験炉で焼却し、一部は油へのセシウムの移行を調査するという。(オルタナ編集委員=関口威人)

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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