
カンボジアの魚袋を再利用したバッグなど環境に配慮した小物を販売するコルパート(スイス・ローザンヌ)が、不用になったスイス軍隊の毛布製バッグを新発売した。
毛布の色と対照的な前面の2つの穴が、このバッグの魅力。穴に手を入れれば、毛布が温めてくれる。毛布は、スイス軍隊が寝袋に切替える以前の1960年代まで使っていたもので、同毛布製のデザインバッグで知られるカーレンスイス社が生産を担当している。
「ものすごく寒い日で手袋をもっていなかった。手を温められるバッグがあったらと思いついた」と、コルパート設立者のデザイナー、ニナ・レバーさん。その日以来、モットーである「よいリサイクル素材」「顔の見える生産者」を探し、2年半を費やして完成させた。
8月に初披露した遊び感覚たっぷりのバッグは、まずは国内で発売を始めた。コルパートは、カンボジアのNGOが生産担当している魚袋リサイクルバッグを世界中で販売している。(チューリヒ=岩澤里美)