近畿日本鉄道(近鉄)は、丸紅、近畿大学と連携して、農業ビジネスに2012年から参入する。
同社の持つ奈良県大淀町の自社所有地に、人口光や太陽光を利用した植物工場をつくり、近鉄グループのスーパーマーケットの近商ストアやレストランなど近鉄グループが提供する。
丸紅が開発した植物工場の栽培システムを採用。また丸紅はこの事業で研究、生産体制のデータを集める。
近畿大の持つ新品種や栄養価の野菜を提供することで、品種改良を進める。人口光ではレタスなどの葉物、太陽光ではトマトを当初は発売する予定だ。
来年秋には初収穫と出荷を予定している。近鉄は農業ビジネスに参入することで所有地を有効活用し、沿線の価値を高めたいとしている。(オルタナ編集部=石井孝明)