
政府は18日午前に開かれたエネルギー・環境会議で、今夏の節電目標を正式決定した。原子力発電所の再稼働を前提とせず、2010年夏の電力需要に比べて関西電力管内で15%、九州電力管内で10%の節電を求める。
この他の節電目標は、四国電力、北海道電力の各管内で7%、中部電力、北陸電力、中国電力の各管内では5%。東京電力、東北電力では数値目標をともなわない節電を実施する。
企業などに節電を強制する「電力使用制限令」の発動は、経済への影響を考慮して見送られた。一方、計画停電は実施しないことを前提としながら、やむを得ず実施する場合は1回につき2時間程度とするよう配慮を求めている。また、医療施設などに対しては例外として節電緩和措置を設ける。(オルタナ編集部=斉藤円華)2012年5月18日