記事のポイント
- 最近の調査で、気候変動や物価高を背景とした買い物基準が明らかになった
- 95%が「二季化」を実感し、衣服選びは機能性や耐久性を意識する傾向が示された
- 物価高の影響も受け、安さよりも長く使える点を重視する消費行動が広がってきた
気候変動や物価高を背景に、生活者の暮らしや買い物の感覚に変化が表れている。ライフスタイルブランドのKEYUCA(ケユカ)が実施した調査では、日本の季節が夏と冬の「二季」になっていると、約95%が実感していることが明らかになった。春服や秋服をほとんど着ないまま次の季節を迎えた経験がある人も半数を超えた。衣服には機能性や耐久性がより求められている。さらに物価高の影響もあり、買い物では安さより長く使えるかどうかを基準に選ぶ考えが広がっている。(オルタナ編集部・川原莉奈)

「二季」という言葉が2025年の流行語大賞を受賞したことも記憶に新しく、季節感の変化は社会的な関心事となっている。こうした中、気候変動や物価高を背景に、生活者の暮らしや買い物の感覚にも変化が示された。
河淳(東京・中央)が運営するKEYUCAは2026年1月、全国の20代から60代までの男女300人を対象に、「二季化」に関する意識調査を実施した。その結果、95.3%が「日本の気候は現在、夏と冬の二季になっている、または近づいている」と実感していることが明らかになった。
「春服・秋服をほとんど着ないまま、次の季節を迎えた経験がある」と回答した人も52.7%にのぼり、四季を前提とした生活感覚が揺らいでいる実態が浮かび上がった。
こうした季節感の変化は、衣服選びにも反映されている。
調査では、春服・秋服に対して、気温差に対応できる機能性や、長期的に使用できる耐久性を求める傾向が示された。限られた季節のために買い替えるのではなく、より幅広い場面で使えるかどうかが重視されている。
さらに物価高騰も、買い物の考え方に影響を及ぼす。「とにかく安さ重視(壊れたら買い替えればよい)」と回答した人は、14.3%にとどまった。
一方、「初期費用が高くても長く使えるものを選びたい」(19.3%)「できれば機能性も耐久性も重視したい」(53.7%)と回答した人は、合計で73%に達した。
気候変動による生活環境の変化と物価高が重なる中で、生活者の間では価格だけにとらわれない買い物の考え方が広がりつつあるようだ。



