■オルタナ84号(2026年3月発売号)特集「ウェルビーイング 分断の時代こそ」から転載
清水建設がオフィスや住宅の開発プロジェクトで木質化を進める。木質化はストレス低下や生産性向上の効果があるとされており、林野庁も木造・木質化の評価項目のひとつとして心身面などでのメリットを挙げる。(オルタナ編集部・萩原 哲郎)

■ストレス低下や思考作業の効率化などに効果
清水建設はオフィスや住宅の木質化を進める。
2017年にハイブリッド木質工法「シミズハイウッド」を開発したのを機に、マンションやオフィスビル、公共施設などの建築プロジェクトで採用。2024年度までで木造・木質ハイブリッド構造の施工件数は累計で12件となる。
25年竣工のオフィスビル「第一生命京橋キノテラス」、そして26年2月に竣工したマンション「プライマル品川大井町」などでも取り入れる。
内装にも積極的に木材を活用する。たとえばキノテラスでは天井や梁に使用した木材を内装デザインに生かすことで、「木に囲まれた」執務空間を実現している。
オフィスや住宅での木材の活用は、ストレス低下や思考作業などの効率化、睡眠の質の向上などの効果がある。林野庁も24年に公表した「建築物への木材利用に係るガイダンス」で「内装木質化による心身面、生産性等の効果」を評価項目のひとつとする。
利用者からの評価も高く、同社・北陸支店が実施した木質建築に関するアンケートでは、木質化を実施したオフィスは非木質オフィスと比較して満足度が約
40%上回った。


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