
東日本大震災から半年の11日、宮城県七ヶ浜町では津波で大きな被害を受けた浜の清掃が行われ、約100人のボランティアががれきや流木などの撤去作業に励んだ。
七ヶ浜町は東北で最初に開かれた海水浴場「菖蒲田浜」など、七つの浜に囲まれた観光地。震災の津波により沿岸の集落が壊滅的な被害を受け、100人以上の死亡が確認されている。浜には大量のがれきやコンテナが流れ着き、ボランティアらが清掃作業を続けてきた。
10日には復興を願う「菖蒲田浜・復興まつり」が開かれ、全国から持ち寄られた砂がまかれ、参加者が海に向かって手をつなぎ黙祷。翌日に同じ会場で行われた清掃は日本サーフィン連盟が主催する「ビーチクリーンACT2011」の一環で、全国からサーファーや一般ボランティアらが集まり、大小の流木から家屋の破片、漁網などまでを片付けた。
砂浜はある程度きれいになったが、堤防や隣接する海浜公園にはまだ大きな傷跡が残り、復興の途上であることを示している。(オルタナ編集委員=関口威人)