書評: 『できた! 電気代600円生活』――できることから、楽しく省エネ

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『できた! 電気代600円生活』(北海道新聞社)

札幌在住の著者はらみづほさんは月々の電気代が600円だという。冷蔵庫、掃除機、クーラーなど電化製品を使わないだけでなく、サランラップやちり紙、缶飲料ともおさばら。その生活ぶりをイラストと写真で解説したのが『できた! 電気代600円生活』(北海道新聞社)だ。省エネ生活を楽しんでいる様子が伝わってきて、自分も試したくなる。できることだけ、無理をしないで続けることがポイントだ。(オルタナ編集部=田口理穂)

湯たんぽをクッションに入れて暖房にすれば、電気ストーブもいらない。窓は厚手のビニールシートと布で窓枠ごと覆えば、熱を逃さない。「ソンクーラー」は風呂で水浴び後に、体を拭かずに麺の服を着て風に当たるというもの。

熱帯夜には水につけて絞った綿の服を着て、ござを敷いた布団で眠る。また「雑キング」と名付けた方法では、きつく絞った雑巾で板張りもカーペットも掃除することで掃除機が不要になる。

現在はアンペアを落として電気代300円にもなったと、著者のブログで公開。本著では「できないと思い込んでいることが、視点の転換と工夫次第でグングン実現してゆく喜びを伝えたい」と執筆した。

家電製品のスタンドバイをやめるなど、ちょっとした工夫で地球に影響を与えることができる。電気製品や使い捨てグッズ、化学製品、ストレスとさよならする生活を実践とともに提案しており、冷蔵庫を使わないだけでなく、食品の保存方法なども披露。

エッセイでは、6大陸60カ国を6年で回ったという著者の生活に対する考え方がよくわかる。何も考えずに使い捨ての生活をすることが、いかに環境に負担をかけているか、自覚するだけでずいぶん違ってくる。簡単にできる例が多く、自分で工夫する喜びが伝わってくる。

2013年9月25日(水)10:56

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