2050年までのCSR戦略:ネット・ポジティブ――下田屋毅の欧州CSR最前線(41)

下田屋毅
サステイナビジョン代表取締役
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ビジネスの新たな潮流は、「削減」や「制限」をすることから、「自然のバランスを回復することにフォーカスすること」へとシフトすることで、ビジネス上のサステナビリティの意味も変化してきている。新たなアプローチは、企業が「自然を回復する」企業に変身するというものである。

これはネットポジティブ・プログラムとして、フォーラム・フォー・ザ・フューチャー、クライメイト・グループ、WWF-UKなどのNGO等を含むワーキンググループで実施されており、この運動を牽引している企業が「キングフィッシャー」である。同社は、英国、フランス、アイルランドをベースに、B&Q、カストラマ、ブリコデポといったホームセンターを所有する欧州最大の企業で、「ネット・ポジティブ」というCSR戦略を実施することを昨年発表した。

キングフィッシャーは、「ネット・ポジティブ」がビジネスを行うための新しいアプローチだと位置付けている。事業活動が環境・社会に与える負の影響を最小限にするだけでなく、それ以上を行う必要があり、地球にとってプラスの影響を与えるように設計し実現するというものだ。

同社は、「今日のシステムは崩壊していて、世界の資源の使用は供給を上回っている。それを新しいビジネスのアプローチであるネット・ポジティブでリーダーシップを発揮し、地球環境にプラスの影響を与えることを実現する必要がある」としている。

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下田屋毅
サステイナビジョン代表取締役
在ロンドン CSR コンサルタント。大手重工業会社に勤務、工場管理部で人事・総務・教育・安全衛生などに携わる。新規環境ビジネス事業の立上げを経験後、渡英。英国イーストアングリア大学環境科学修士、ランカスター大学MBA。欧州と日本の CSR の懸け橋となるべくCSR コンサルティング会社「Sustainavision Ltd.」をロンドンに設立、代表取締役。ビジネス・ブレークスルー大学講師。

2014年10月6日(月)9:26

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