「企業の水リスク2014」が1月にロンドンで開催された。筆者は昨年の会議にも参加したが、今回の会議では、引き続き企業の関心は高く、そしてNGOからのプレッシャーも強くなってきており、企業のより具体的な水リスクに関する取り組みがなされていることを感じるものだった。(在ロンドンCSRコンサルタント・下田屋毅)
議長兼進行役で、ウォーター・スチュワードシップ同盟、北米地域イニシアティブコーディネーターのリサ・W・ダウンズ氏は次の点をポイントとして挙げた。
1)水の環境影響に対するリスクと機会に基づいて、意味のある、実践的な目標を設定すること
2)サステナビリティは、慈善事業のようなものではなく、企業の事業運営に組み込まれるべきものだ
3)水使用の効率化は、とても重要なベースラインだが、ウォーター•スチュワードシップのアプローチは、より包括的に水のリスクについて軽減するものである
4)社内外のステークホルダーとの協働が鍵となる。