「ネイチャー・ポジティブ」を忘れてはいけない

記事のポイント


  1. 欧米ではネイチャー・ポジティブをカーボンニュートラルと合わせて考える
  2. 一方、日本ではネイチャー・ポジティブについてはあまり知られていない
  3. 「生物多様性なくして経済は成り立たない」ということを忘れてはいけない

ネイチャー・ポジティブという言葉をご存じだろうか。欧米では、この言葉をカーボン・ニュートラルとともに取り上げている。どちらも地球環境の改善のための施策を指す。(森林ジャーナリスト・田中 淳夫)

カーボン・ニュートラルは、気候変動対策として二酸化炭素の排出を実質ゼロに抑える意味で使われ、日本でもようやく市民権を得つつある。だが、ネイチャー・ポジティブの方はほとんど知られていないのではないか。

こちらは地球規模で生物多様性を高めることを意味する。自然をこれ以上壊さず、増やす活動を指す。

両者は二本立てだ。欧米では、ネイチャー・ポジティブをカーボン・ニュートラルとともに推進すべき目標としている。

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atsuotanaka

田中 淳夫(森林ジャーナリスト)

森林ジャーナリスト。1959年生まれ。主に森林・林業・山村をテーマに執筆活動を続ける。著書に『森と日本人の1500年』(平凡社新書)『鹿と日本人』(築地書館)『森は怪しいワンダーランド』『絶望の林業』(ともに新泉社)『獣害列島』(イースト新書)などがある。

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キーワード: #生物多様性

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