編集長コラム) 赤いリンゴと校長先生と日立製作所

このエントリーをはてなブックマークに追加

佐藤校長はこう振り返る。「六次産業のプロジェクトは日立がいなかったら大変だった。ITの使い方、消費者への入り込み方を教えてもらった。ウェブで滞在時間やリピーターが分かる。そこから割り出していける」。

栄紅は、生産者だけではなく、消費者のクラブ組織化を目指している。作る人と売る人が同じネットワークで情報を共有し、売り買いをする。こうしたプラットフォームの構築を日立製作所が担っている。

川上氏は「私たちの視点は、実は農業ではない。6次産業だ」と話す。第3次産業であるITがいかに第一次産業である農業を活性化できるか。その掛け算にビジネスチャンスを見出す。

その第一は「流通」で、モノだけではなく、情報の流通も指す。売り手と買い手をいかにつなげるかだ。特にデータベース化が重要という。二つ目は、ロボティックス。生産者が高齢化する中で、ロボット技術でも貢献を目指している。

ロボットによる鳥獣被害への対応や、無人ヘリによる観測も視野に入れる。これにより、衛星写真よりも安価で収穫時期や病虫害のタイムリーな把握ができる。

今後の活動について、佐藤校長は「ポイントは、子どもたち(生徒)をどう参画させるかだ」と言い切る。ネットワークを、自分たちの仕組みとしてとらえられるか、就農・就労を実現し、地域で活躍し、活性化させるか。(オルタナ編集長 森 摂)
(この続きは、朝日新聞社WEBRONZAの筆者連載コーナー月刊誌「月刊総務」連載コラムに近日掲載します)

ページ: 1 2 3

2014年12月1日(月)15:30

alternaショップ
ページの先頭に戻る↑