[CSR]「アフガニスタンにランドセルを」、クラレが使用済みランドセルを募集

化学メーカーのクラレは2004年から毎年、全国から集まった使用済みランドセルをアフガニスタンの子どもたちに送る「ランドセルは海を越えて」プロジェクトを展開。11年間で約9万個のランドセルが、アフガニスタンの子どもたちの手に渡った。1月12日には、一般からの応募受け付けを開始した。(オルタナ編集委員=高馬卓史)

使用済みランドセルに文具を詰め、世界で最も物資が不足しているアフガニスタンの子どもたちにプレゼントしている(C)ジョイセフ
使用済みランドセルに文具を詰め、世界で最も物資が不足しているアフガニスタンの子どもたちにプレゼントしている(C)ジョイセフ

「なぜ、アフガニスタンかといえば、教育に熱心な国で、国際協力NGOジョイセフの協力もあったからです。また、その国の地場産業にランドセルメーカーがあれば、地場産業を圧迫することにもなりかねないので、そういった地場産業がない地域ということで、アフガニスタンを選びました」

クラレ総務部の高田大輔さんは、こう説明する。アフガニスタンでは、内戦が終結したものの、教師や学校施設の不足、家庭の貧困などが原因で、多くの子どもたちが学校教育を受けられていないという。

アフガニスタンにはタリバン勢力などがおり、危険地帯も多いが、ジョイセフと現地のNPOが協力して、比較的安全なパキスタン寄りの地域で配布しているという。

毎年約8000個のランドセルを送っているが、その中には、ノート、鉛筆、クレヨンなどを詰め、現地で配布している。

kouma

高馬 卓史

1964年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。総合情報誌『選択』編集長を経て、独立。現在は、CSR、ソーシャルビジネス、コミュニティ・デザインなどをフォロー中。執筆記事一覧

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