CSV の成果を測定する【世界を変えるCSV 戦略】

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水上 武彦(株式会社クレアン)

CSV でもCSR でも、体系的に推進するための基本は、PDCA マネジメントです。活動の目標を定め、活動後に結果を評価し、必要な改善を加えていきます。PDCA をしっかり回すためには、目標を指標として明確にすること、できればKPI として定量指標を設定することが有効です。

社会・環境問題の解決と企業の収益/ 競争力の向上を両立させるCSV の場合は、KPI として、「社会にとっての価値」と「企業にとっての価値」を両方含むことが求められます。

これまでは、社会にとっての価値と企業にとっての価値は、基本的に別々に測定されており、CSR /サステナビリティレポートで、社会面や環境面のKPI に対する成果を、アニュアルレポートで売上・利益などを開示するのが一般的でした。レポートとしては統合されている企業でも、1 つの活動に対して、社会にとっての価値と企業にとっての価値の両面で評
価を行っている例は、ほとんどありません。しかし、CSVの成果としては、両方の価値を測定する必要があります。

CSV の3 つのアプローチのうち、製品・サービスを顧客に提供する「製品・サービスのCSV」については、社会にとっての価値としては、製品・サービスが対応する社会・環境問
題に応じて、治療された患者数、CO2 排出削減量、栄養や教育の普及率などを、企業にとっての価値としては、売上、市場シェア、市場成長率、利益率など、測定します。

企業の競争力を強化する「バリューチェーンのCSV」「競争基盤/クラスターのCSV」については、社会にとっての価値としては、バリューチェーンや競争基盤/クラスターへの打ち手が対応する社会問題に応じて、資源やエネルギーの削減量、教育や健康の普及率、サプライヤーの収益率など、企業にとっての価値としては、削減コスト、利益率、定量化された品質や生産性など、を測定します。

社会にとっての価値は、CSV 活動が対応しようとする社会・環境問題が解決に向かっていることを明らかにする指標を、企業にとっての価値は、対象となるCSV 活動が意図する財務・非財務の価値が生み出されていることを明らかにする指標を、設定することが必要です。

■ コカ・コーラのCSV 成果の測定事例

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2015年3月11日(水)15:33

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