仲間や地域を重視する働き方「月3万円ビジネス」、じわり浸透

このエントリーをはてなブックマークに追加

地域で身近なニーズを掘り起こして仕事をつくる「月3万円ビジネス」が広がりを見せている。1つのビジネスで月3万円だけ稼ぐのが特長。しかし忙しく働く人にも関心が広がり、今年7月には事例集が刊行された。(オルタナ編集委員=斉藤円華)

■愉しみながら仕事「100の実例」、「複業」で生計も

『月3万円ビジネス 100の実例』

『月3万円ビジネス 100の実例』

月3万円ビジネスは、「非電化工房」で知られる発明家の藤村靖之氏が発案した働き方。身近なニーズを発掘し、地域で喜ばれる「いいこと」を仕事にする、というものだ。「奪い合わない」「1つのビジネスに月2日しかかけない」などの約束事がある。

『月3万円ビジネス 100の実例』(藤村靖之著、晶文社刊)には「遺影撮影」「エッセンシャルオイルの製造販売」「調味料の量り売り」などの事例が紹介されている。

収益は1つのビジネスにつき「月3万円」。複数のビジネスを「複業」して生計を立てる人もいる。前田敏之さんは3・11後、福島から千葉・木更津の里山に移り月3万円ビジネスを実践。米作りや月3万円ビジネスを教えるワークショップ、ウェブサイト制作などを仕事とする。

前田さんが7月に都内で開いたワークショップ「愉しい出費の減らし方」にはIT技術者、理学療法士、弁理士など、様々な職業で働く30~40代の男女約10人が参加。「生活の支出が減れば気持ちが楽になるかも」「忙しい生活を何とかしたい」など、口々に参加の動機を語った。

ワークショップで前田さんは、通信費などの節約術に加えて「仕事や地域参加、家族との時間などを一つにまとめていくと、自由な時間が生まれて支出も減る」と「極意」を開陳。レジャーや買い物といった消費ばかりに依存せず、手仕事などを通じて自分から「愉しみ」を作ることが支出削減につながる、と説いた。

■多く稼ぐことは目指さない

ページ: 1 2

2015年9月29日(火)11:30

alternaショップ
ページの先頭に戻る↑