世界のソーシャルビジネス)弱視でも使いやすい白黒反転手帳

このエントリーをはてなブックマークに追加

デザインは共同経営者の浅野絵菜さん(22)が担当。浅野さんは芸術関連が得意で、後天性の「網膜色素変性症」を持ち、暗い所では見づらい。外部に頼むより、当事者自身がデザインした方が、より使いやすい手帳になると考えた。

「手帳は常に持ち歩くもの。見やすいと同時に、持っていて『いいな』と思えることが大事。例えばフォントはあまり凝ると読みにくいが、ゴシック文字だとおしゃれでなくつまらない。両立に試行錯誤した」(安藤さん)

■休日がひと目で分かる

視覚障がい者として、何の情報がほしいか考えた時に「休日が分かること」を重視した。年間のカレンダーのページは細く、多くのユーザーは数字まで見えない。そこで休日の部分を白抜きにして、パッと見で分かるようにした。

マンスリーのページは、視覚障がい者と晴眼者の両方が使いやすいよう、TODOリストのボックス線を自分で書き、サイズを変えられるようにした。

日本では黒い紙や白いインクの需要が少なくコストがかかる。量を刷って営業をかけるリスクを負えず、今年はクラウドファンディングでスタートし、1000部の資金を募った。

2016年版は、A5サイズで価格は白ペンとのセット販売で2千円前後を予定、単品のみもある。

「老人ホームなどでもニーズ調査をし、老眼など『隠れ視覚障がい者』にも広げていきたい。メガネストアなどにも置いてもらえれば。糸口が見えれば2017年版では1万単部位で販売したい」(安藤さん)

※この記事は、オルタナ42号(2015年9月30日発売)のsocial business around the worldで連載したものを転載しました。オルタナ42号の詳細は⇒ http://www.alterna.co.jp/16271

ページ: 1 2

2016年1月4日(月)10:09

alternaショップ
ページの先頭に戻る↑