この2月24日、「サステナブル・ブランド国際会議」(Sustainable Brands)が日本で初めて開催されます。同会議は2010年に米国サンディエゴで始まり、その後、欧州やアジア、中南米にも拡大し、今や世界11カ国で開催される国際イベントになりました。
これを機に、改めて「サステナビリティ(持続可能性)とブランドの関係」を考えてみました。
世界で初めて「サステナビリティ」という言葉がメディアで大きく取り上げられたのは、私の記憶では1987年4月のことです。ブルントラント・ノルウェー首相(当時)を委員長とする「環境と開発に関する世界委員会」が東京で会議を開き、その最終日に東京宣言「持続的な開発に向けて」で発表した概念でした。実は、私は新聞社の環境庁(当時)担当記者として、赤坂プリンスホテルで開かれた東京会議を取材した一人でした。
「持続的開発」の概念は、同年の報告書「Our Common Future」で詳しく書かれましたが、「将来の世代の欲求を満たしつつ,現在の世代の欲求も満足させるような開発を指す。この概念は、環境と開発を互いに反するものではなく共存し得るものとしてとらえ、環境保全を考慮した節度ある開発が重要であるという考えに立つもの」と定義されています(環境省ホームページから)。