南三陸で生まれたおしゃれな「手すき紙」

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手すきの風合いを最大限に生かすため、型をイラストやロゴに合わせて特注。活版印刷を施し、品質を際立たせた。チリから南三陸町に寄贈されたモアイ像をモチーフとした「モアイ君」は、利用者の描いたイラストを起用したもので、施設のシンボルとなった。

震災以後の活動を紐解き、アートとデザインの力で人々の心にささる価値を構築した結果、商品は全国各地で好評を得て、利用者の生きがいと自信へとつながった。

■施設のブランディングへ

手すき紙のタグがついた「モアイ君タオル」も製作し、月間300本以上を売り上げた。ペーパーアイテムを含む全商品は南三陸さんさん商店街やウェブサイトのほか、全国各地のイベントなどで取り扱う。2013年度の全製品の総売上げは460万円で、前年度の約3.3倍。利用者の1カ月の工賃は、震災前の4千円から7千円にアップした。

将来は「きりこはがき」を売る店舗マップを作るといった構想もある

将来は「きりこはがき」を売る店舗マップを作るといった構想もある

2015年からは前川氏と改めて契約し、施設全体のブランディングにも着手。施設に集う人々の魅力を生かした紙すき工房「ノゾミペーパーファクトリー」として新たな一歩を踏み出した。

畠山光浩所長は「支援によるつながりに突き動かされて自分たちにできることを続けてきた。これから地域と協働し、全国から寄せられた支援への感謝を表していきたい」と意気込む。

南三陸きりこプロジェクトとのコラボレーション商品も開発。地域伝統の神紙「きりこ」をモチーフに生かした各商店の「きりこはがき」を製作・販売することで地域活性化につなげる方針だ。(疋田 祥世)

※この記事は、オルタナ40号(2015年3月30日発売)のsocial business around the worldで連載したものを転載しました。
オルタナ40号の詳細は⇒ http://www.alterna.co.jp/14728
amazonは⇒ http://www.amazon.co.jp/dp/B00T3C65BE
オルタナオンラインショップでも販売しています⇒ http://alterna.thebase.in/items/2575684

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2016年3月21日(月)10:00

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