シングルマザーが「居ながら観光バス」立ち上げ

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シングルマザー5人が夢をプレゼンテーションする「シングルマザー・パワードリーム」がこのほど都内で開かれた。日本シングルマザー協会(横浜市)とみんなの夢をかなえる会(東京・大田)が主催した。その結果、バスガイドや運転士の経験を活かし、介護施設で「居ながら観光バス」を展開している田嶋恵利子さんが優勝した。(オルタナ副編集長=吉田広子)

日本シングルマザー支援協会がシングルマザーの夢を応援しようと開催した

シングルマザー・パワードリームは、日本シングルマザー支援協会がシングルマザーの夢を応援しようと、今年初めて開催された。優勝者は、2018年2月に行われる「みんなの夢AWARD8」の三次審査に進むほか、ソーシャルビジネス・ドリームパートナーズ(東京・大田)との出資交渉権を得られる。

■娘の一言がきっかけに

優勝した田嶋さんは、18歳から3年間バスガイドを務め、21歳から観光バス運転士となった。現在は日本初の女性専用観光バスの専属運転士として働いている。25歳で結婚・出産したが、28歳で離婚。シングルマザーとして、子どもをバスに乗せながら、バスを運転する日々が続いた。

「お母さんが笑わないと私もさみしい」。田嶋さんが変わるきっかけは、娘の一言だった。

「笑顔が大事」だと思い直し、自分にできることを探すなかで、24年前に新人研修で慰問した介護施設を思い出した。施設で出会った高齢者の笑顔が忘れられなかったという。そこで、目の前の人を笑顔にしたいという思いで、2016年に正社員から嘱託社員になり、「居ながら観光バス」事業を立ち上げた。

居ながら観光バスは、バス旅行の疑似体験。バスで太宰府天満宮(福岡県太宰府市)に向かう道のりを映像に流しながら、スクリーンの横で田嶋さんがバスガイドとして案内する。手水で手を清め、参拝する様子も実際の映像として流す。

「居ながら観光バス」事業を立ち上げた田嶋恵利子さん(左)

田嶋さんは「VR(バーチャルリアリティ)や機械では表現できない、バスの乗車体験。介護施設だけではなく、病児病棟でも活用できるかもしれない」と説明する。「いまはボランティアだが、ビジネスモデルを構築し、みんなの夢AWARDの舞台に立ちたい」と意気込んだ。

■絵本セラピーで子育て支援

「お前なんか生まれなければ良かった」

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2017年7月6日(木)10:55

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