映画評『ヒトラーVS.ピカソ 奪われた名画のゆくえ』

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脚本を担当したアリアンナ・マレッリさんは「こういった人たちが悪なのかそうではないのか、これは『オープンクエスチョン』つまり、人によって解釈が変わるところではないか」と話した。ポリ監督は「全体主義とは人々の生活の隅々まで行きわたるもので、そういった中にあっては、悪しき方向に転じてしまうことがあり得るのだと思う」と述べた。

ピカソの「ゲルニカ」は、スペインの小都市・ゲルニカがナチス・ドイツから無差別爆撃を受けた怒りから描いたとされる。映画の終盤に、絵画は独裁政治に対する抵抗手段にもなり得るというピカソの「絵は盾にも矛にもなる、戦うための手段だ」という言葉が紹介される。

芸術は、歴史や社会、個人の人生に影響をもたらすものであり、誤った政治思想に利用されてはならないと示唆している。

19日から東京・ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館など、全国順次公開予定。

 

『ヒトラーVS.ピカソ 奪われた名画のゆくえ』

キャスト:トニ・セルヴィッロ
原案:ディディ・ニョッキ
監督:クラウディオ・ポリ
脚本:アリアンナ・マレッリ
字幕監修:中野京子(作家/『怖い絵シリーズ』)/日本語字幕:吉川美奈子
2018年/イタリア・フランス・ドイツ合作
配給:クロックワークス、アルバトロス・フィルム
hitlervspicasso-movie.com

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2019年4月15日(月)17:56

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