働き方改革。職場環境を整備・改善するには

海外旅行をしていて感じることは日本におけるサービスのレベルがとても高いということです。世界中を旅して歩いたわけではありませんが、おおむねどの国と比べても日本ほど「おもてなし」の心遣いを感じる国はありません。

それは他者への思いやりと同時にそのサービスに対する自覚と愛着と尊敬の念があるからだと思います。いわば仕事に対する心構え自体が大きく異なっているように思えます。

いま話題の「働き方改革」も当然必要ではありますが、よくありがちな「欧米諸国と比べても労働環境が劣り、労働時間があまりにも長く」という言葉に潜む安直な比較論には気を付ける必要があると思います。

確かに労働時間がもっと短く、ヴァカンスもたっぷり取っている国もありますがそもそも仕事、労働に対する心構えが大きく違うように思われます。

6時になると、仕事の途中でもそのままやりかけの作業を放置して職場を立ち去ることが、私たち日本人の職業観に当て嵌まるわけがありません。

ましては早く自宅に帰るために仕事を素早く終わらせるためかどうかは分かりませんが、お釣り銭を投げ返したり、大切な郵便物を投げて放置したり。日本では考えられない行為ですが、海外ではよく目にしますし、現実にそんなことに遭遇させられたりします。

彼らは職場で過ごす時間以外に何か自己を実現するべき大切な休暇や、余暇があって、それらの時間を確保し、その時間を生きるためにお金を稼いでいるという考え方が根強いように思えます。

人生はそこにはない、どこか別のところにある。職場はその為のお金を作る場所でしかない。というような考え方。とても残念な考え方です。

「他の人に一生懸命奉仕する人が、最も利益を得る人である」

フライドチキンのチェーン店の前に必ず立っている白い髭の太っちょのおじさんもそう言っているのに!アインシュタインも、なぜ私たち人間は存在するのでしょう?という突然の質問に、「人の役に立つためです」と即答しています。

ただ労働環境や労働時間は改善する余地が実際、たくさんあると思います。

環境が改善されて、生産力が向上すれば、自ずと労働時間は短縮されていくはずですので、まず手を付けるべきは労働環境の整備なのではないでしょうか。

どうしてもお客様第一の設えになってしまい、働く人や、裏方さんたちの環境はあまり配慮されていないことが多かったと思います。

またお客様をお迎えするサービスを提供する場面でも、最高のおもてなしを実現するには販売員やスタッフ自身が良い環境のもと、リラックスしてサービスすることが肝要だと思います。

こちらが緊張していると、お客様側も、その緊張感が伝わって、相談したい本当のことが言いずらくなります。本当の事が語られない限り、良いコンサルティングサービスは提供出来ません。

居心地の良い空間、リラックスした環境を整えることこそ、最高のサービスを提供できる重要条件なのですね。そのためにはいままでには無かった音によるエア・コンディショナーが必要になって来ると思います。

音によるエア・コンディショナー

温度と湿度を調整する第一のエア・コン。ニオイとホコリをとる第二のエア・コン。そして空気の振動即ち音の質を高める第三のエア・コンこそ、働く場の環境を整える近道であり、王道だと思います。

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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