植物ゼロの砂地が緑豊かな工場へ:花王鹿島工場

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「低炭素杯2018」で最優秀賞ストーリー賞を受賞した地区サービスセンター(環境安全)の社員たち

■花王 鹿島工場の森づくり

茨城県神栖市にある花王鹿島工場。1980年に花王グループ9番目の工場として操業を開始した。当時は砂だらけの土地だったが、約40年が経過した現在は緑豊かな森に囲まれている。背景には「花王グループで一番美しい、緑と花に囲まれたやすらぎのある工場にしたい」という思いがあった。 (オルタナ副編集長・吉田 広子)

鹿島工場内に足を踏み入れると、きれいに整備された木々が目に入る。35万4千平方メートルの敷地内には、ヤマブキやアジサイ、ツバキなど143種類800本以上の樹木が植えられている。虫は53科77種、鳥は20科33種と生物多様性にあふれ、メジロやシジュウカラ、時には希少なゴマダラチョウなどの姿も見られる。2015年には一般社団法人いきもの共生事業推進協議会の「いきもの共生事業所認証」を、工場としては全国で初めて取得した。

いまでこそ多様な植栽が美しい工場だが、建設当時は砂だらけで植物ゼロの土地だったという。当時の工場長は「緑と花に囲まれたやすらぎのある工場にしたい」という思いから、従業員一人ひとりの記念植樹で「社員の森」をつくることを発案した。

ところが、塩分を含む海の砂による埋立地だったため、松林以外の樹が育たない状況だった。そこで、工場長は「土壌を改良し、緑あふれる工場にしたい」と社長に直訴し、地盤工事に踏み切った。そうして緑豊かな工場が誕生した。

■木の生長に自分を重ねる

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2019年6月5日(水)18:15

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