日本にも獣害対策の専門集団を(田中 敦夫)

■オルタナ本誌59号 「森を守れ」が森を殺すから

林業では、獣害対策が喫緊の課題となっている。木材増産政策で全国に皆伐地が増加しているが、跡地に植林してもシカなどに苗が食われてしまうからである。

林業の持続性を失わせるだけでなく、山崩れや土砂流出などの被害を引き起こしかねない。獣害は農業だけではないのだ。そこで思い出したのが、環境省が奈良県の大台ヶ原で行っているシカ駆除の方法だ。

大台ヶ原は吉野熊野国立公園の一角で原生林の広がる地域だが、近年のシカ生息数の増大で森林劣化が著しい。そこで個体数調整を行うためにワイヤーで獲物の足を締めて捕まえるくくり罠で捕獲を進めている。

ところが現場を訊ねると、仕掛けられた罠は首用だった。餌を食べようと首を突っ込むと締まって捕まえるものだ。 理由を聞くと「アニマルウェルフェアの一環」とのことだった。

足用のくくり罠は効果的だが、暴れて足が折れたり、なかには引きちぎって逃げる個体もいるという。

*この続きは雑誌「オルタナ」59号(第一特集「動物福祉(アニマルウェルフェア)のリスクと機会」、12月17日発売)に掲載しています。

2020年2月19日(水)13:59

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