「オルタナ式英単語術」(24)[vie][slur][eke]

相島 淑美
神戸学院大学経営学部准教授

まだまだコロナ禍が続きますが、不自由ななか工夫して夏を楽しむ動きも出てきました。新たな生活様式を試行錯誤しながらポストコロナの価値観を見出せますように! では今月の英単語です。

1) vie
「争う、張り合う」。“vie for a seat” で議席を争う、となります。ちなみに進行形はvyingです。
Seven Candidates Vie for Vacant Council Seat
1議席をめぐって7名の候補者争う    (6月23日)

Hundreds of Tarrant County small businesses vie for $30M in coronavirus relief funds
コロナ救済基金3000万ドルに申請殺到 打撃受けた中小企業対象 テキサス州(6月22日)

2) slur
名詞で「非難、中傷」。「~に対する中傷」は“slur against~~”です。動詞で使う場合、「~を非難する」となります。
Starbucks employees thanked for supporting customer who was harassed with a racial slur   
人種的中傷を受けた客、助けてくれた店員に感謝 スターバックス(6月4日)

なお、最近racial slur の文脈でKarenという名前が登場しますが、上から目線で文句をつける「人種差別的意識をもった白人女性」を指します。

Donald Trump uses a racial slur, in a Phoenix church, and the audience cheers
米大統領、中国を中傷 集会でコロナウイルスに言及 拍手喝采を受ける(6月24日)

トランプ大統領がフェニックスで開催した集会で新型コロナウイルスを“Kung flu”と呼んだことを指しています。もちろん中国の武術カンフー“Kung fu”とインフルエンザの“flu”をかけたもの。

3) eke
自動詞で「やりくりする」。‟eke out “で「なんとか生計を立てる」。目的語を伴って”eke out a living “という使い方もあります。”eke out a win“ は「かろうじて勝つ」。

Handloom artisans turn to mask-making to eke out a living; NGO promotes their creations
手織り職人ら マスク作りで生計 NGOも支援 ( 6月14日

Edina glass maker Apogee ekes out quarterly profit despite coronavirus-related setbacks
アポジーエンタープライズ 辛うじて利益確保 第一四半期、コロナ苦境も(6月14日)

知恵をつくして、災いや病と共存しつつ、なんとかこの状況を乗り越えたいものです。
今回はここまでです。暑さに気をつけてお過ごしください。では来月!

相島 淑美
神戸学院大学経営学部准教授
CSR、SDGsについて日本文化・歴史、教育等の視点から研究しています。神戸学院大学では英語でSDGsを学ぶ授業を行い、学生の感性の鋭さに刺激を受ける毎日です。関西学院大学大学院ではマーケティング英語論文を読みとく授業を担当、とくにCSRとソーシャルマーケティングの講義に力を入れています。博士(先端マネジメント、関西学院大学)。上智大学英語学科卒、慶應義塾大学大学院(英文)修了。翻訳家としても活動(鈴木淑美名義)。元日本経済新聞記者。

2020年7月6日(月)14:57

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