オルタナ17号(2010年2月発売)

オルタナNo.17 Feb 2010feature story 1

私が考える農業
宮沢賢治の「農」への思い

農業が注目されていると言われて久しい。だが、議論される割に状況はさほど変わっていないのではないか。そんな時は原点に帰ってみたい。宮沢賢治もその一人であるはずだ。現代日本で農業の最前線に携わる8人からも「私が考える農業」について伺った。

feature story 2

「プロボノ」を 知っていますか?

仕事で身につけた専門スキルを、公共の利益のために無償で提供する「プロボノ」が注目されている。社会問題の解決に努めるNPOは、経済的、人的リソースがともに不足しがち。こうしたNPOがプロボノを受け入れることで、活動を大きく前進させた事例も少なくない。日本でのプロボノの最前線を探った。

年頭特別企画 環境ビジネスウィメン×オルタナ
子育てから考える 日本のサステナビリティ

環境に関わる分野で活躍する女性たちのネットワーク「環境ビジネスウィメン」。このたび、3人のメンバーが年齢をモノともせずに相次いで出産、仕事を続けながらの育児生活をスタートさせた。すると、今までの育児支援や両立支援の足りないところが色々と見えてきて─。

web拡大版はこちら → http://www.alterna.co.jp/ikuji/index.html

civilization
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オルタナティブ文明論 田坂広志
企業倫理を「身体化」していた 日本型経営

企業倫理を「身体化」していた日本型経営
いま、資本主義の経済原理に起こっている第二のパラダイム転換は、「操作主義経済」から「複雑系経済」への転換。この新たな「複雑系経済」に処するためには、企業の自己規律、すなわち「企業の社会的責任」(CSR)の自覚が重要になる。

dialogueエゴからエコへ
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田口ランディ
梯子を投げ捨てる時が来た

人間はどのようにして言語を習得するか。発話の時期に人間のなかに眠っている言葉の種はいきなり開花する。二歳から四歳ほどの僅かな間に、幼児は耳で聞いた言葉を真似て同じように発音し、さらに複雑な文法を駆使するに至る。これは健聴者において全世界共通であり、あらゆる言語には「普遍的な文法(生成文法)」が存在する、と主張したのは言語学者のノーム・チョムスキーだった。

 

alterna×sustena
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マエキタ流 マエキタミヤコ
世界は希望へ向かい、 日本は外圧便法を卒業する。
─コペンハーゲンCOP15と名古屋の里山と ナイジェリア紛争解決と八ッ場ダム。

行ってきました、コペンハーゲンCOP15。でも会場に入れませんでした。入り口で「3週間前から定員オーバー、ジャーナリストの新規登録はできません」。とほほ。

alt keyword
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もり・ひろし/高橋さとみ
生物多様性オフセットほか

生物多様性とは「種や生態系などの豊富さ」のこと。現在世界では様々な生物が絶滅の危機に瀕しており、生態系のバランスも崩れている。

agriculture new
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偏差値75の農業 高橋がなり
農業をカッコ良くする!

ご存知の方はAV屋が何で「品と知性」が売りのオルタナで連載を始めるんだよ!? と思われることでしょう。僕的には映像制作者が農産物制作者に「ものづくり」というジャンルの中で移動して、こだわりのあるものづくりをしたいと思い、4年程前に国立ファームという会社を創り農業業界に転職して参りました。

green media
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エコスゴいトレンド情報 greenz.jp 「よき群衆」、突然現わる
地球環境を映像で読む Green TV Japan 生物多様性の必見コンテンツ

数年前までは環境活動というと「反対運動」というイメージがあり、なかなか敷居が高いものだった。しかし、現在はさまざまな場所で明るく、前向きな活動が展開されている。そのなかの一つの動きが、インターネットを利用した新しい活動である。

CSR 1
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CSRトピックス  分譲マンションでEVカーシェアほか

伊藤忠都市開発はCO2削減への取り組みとして、現在販売中の分譲マンション「クレヴィア江坂」(大阪府吹田市)にEV(電気自動車)のカーシェアリングを導入する。既に全戸EV対応住宅販売の実績がある同社だが、分譲マンションでのEVカーシェアリングの試みは国内初となる。

CSR2
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CSR経営論 坂本文武 企業は「先祖がえり」できるか

日本のCSRは過去数年にわたって、ある種の変革期を経験している。
第一段階は二〇〇〇年以来十年かけて深めてきた「強制始動段階」。CSRという概念が輸入され、経営の義務として、企業の持続可能性を高めるために何をすべきなのかを考え、走りながら試行錯誤してきた十年ではないだろうか。

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ジョン・ウッドからの手紙 ルーム・トゥ・リード創設者
Room to Read Japanを設立します

昨年は、リーマンショックによる大不況からスタートしましたが、おかげさまでルーム・トゥ・リード(以下:RTR)は、職員をレイオフすることもなく、また、募金額を減らすこともなく2010年を迎えることができます。これは、RTRの理念である「子供の教育が世界を変える」に共感し、世界中で募金活動をしてくださっている42チャプターの皆さんと本部や支援国で日々頑張ってくれているスタッフのおかげだと心から感謝しています。 今回は、RTRの最新ニュースを2つご紹介します。

エコのご意見番 木内 孝 観察者から行為者へ

未来世代の人たち、私たちの子孫は、20世紀後半から21世紀前半に生きるわれわれのことを、恨んでも恨み切れないだろうと思い始めて何年も経ちます。残された時間は半世紀から一世紀くらいと考えるのが現実的と思います。

NPO1
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NPOトピックス
電力消費を減らそう宣言ほか

環境・文化NGOのナマケモノ倶楽部(東京都江東区)はこのほど、電力消費を減らすことを通じて、環境に配慮したライフスタイルを無理なく楽しもうと呼びかけるインターネットサイト「アンペアダウン・プロジェクト」(http://www.sloth.gr.jp/a-down/)を開設した。各家庭の電力アンペアの設定を1ランク下げる「アンペアダウン宣言」をしてくれる人を募っている。

NPO2
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NPOフロンティア 原田勝広
ニート、聴導犬が共に育つ「あすなろ学校」

企業がCSR(企業の社会的責任)で社会的課題を解決しようとしている。カギはNPOとどう連携するかだ。ニート、ひきこもり支援に企業のリソースを生かした「あすなろ学校」(横浜市)を紹介しよう。

environment 1
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ニュースエッジ 生分解ラップの採用で賛否両論 ほか

米セブンイレブンが、バナナの鮮度を長持ちさせるために生分解可能なラップに包んで販売する方針を打ち出したことに波紋が広がっている。同社は、一日でも長く売ることで仕入れや廃棄コストの削減に繋がるとする一方、環境団体などからはゴミを増やすだけとの批判が出ている。

environment 2
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藤井教授の環境金融論 上智大学大学院教授
環境金融で産業構造転換促せ

今期も毎週水曜日の夜、大学内で「環境金融ワークショップ」を開いている。今期のテーマは排出権取引を軸にした温暖化対策。 

environment 3
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オルタナティブな空間 馬場正尊
ありえたかもしれない、失われた風景

この写真は一瞬、日本のなつかしい田舎の風景のように見える。しかし残念ながらそうではない。現代のオーストリア、フォアアールベルグという山間の街。先日、オーストリアの建築家、ヘルマン・カフマンが見せてくれた一枚だ。僕にはそれが「もしかすると、ありえたかもしれない日本の風景」のように思えたのだ。でも実際の郊外(もしくは地方都市)は、こうなっていない。

reportage
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ハングリー・フォー・ミッション GRAPHIS
クラブイベントで途上国の医療支援

「GRAPHIS(グラフィス)」は、自ら主催するクラブイベントの収益や自主制作CDの販売収益などを原資に、カンボジアで学校や診療所を建設し、運営している学生医療支援NGO。毎年夏に現地を訪問する彼らの途上国支援活動とは。

alternative politics
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U-40が日本の政治を変える BNJ
起業家を「必然的に」輩出しよう

創業社長が持つ構想や愛郷心は、たいてい銀行や会計士の意向とは折り合いが良くない。常識を逸脱して戦ってきた人間の感覚と、常識人として努力をしてきた人間の感覚。どちらが欠けても経営は成り立たないが、本稿は前者を育む観点に立ってみたい。

food&health 1
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KIYOの哲学 実践編 南清貴/井上敬
会話も弾むあったか豆乳鍋

日本における正式なお料理とは、一品ごとに銘々の皿に盛り分けられて供されるものだ。しかも、身分や地位によって皿数が異なり、盛り方まで違えるのが礼儀でもあった。家庭においてさえ、主人と他の者とでは食事の時間や場所まで別というのが昭和初期ごろまで当たり前だったので、家族揃って一緒に鍋をつつくなどというのはもってのほかだったはず。だが、われわれ庶民は、どうやら昔から「鍋料理」のおいしさを理解していたようだ。

food&health 2
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グリーン・グルメ・ガイド kurkku 3
オーガニックな食と空間を ぜいたくに味わう

食と人とを結ぶプロジェクトを時代に先駆けて取り組むkurkku(クルック)。表参道ヒルズ本館1階に、日本の食材やワインの素晴らしさをあらためて実感させてくれるカフェをオープンした。

culture
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movie
「キャピタリズム/マネーは踊る」古賀重樹 愛国者ムーアの居直り

マイケル・ムーアは厄介な来訪者である。およそあらゆる企業や官庁にとって。
彼の突撃インタビューは容赦ない。取材を受ける側は針のむしろだ。挑発的な質問に顔色を変える一瞬を逃さないし、熱心に説明してもその姿自体が茶化されていたりする。話を聞くムーアの表情がすでに何かを語っているし、力づくで排除しようとするとそれがドラマにされてしまう。

book
『第5の競争軸 ─ 21 世紀の新たな市場原理』 本業型CSRで競争力を高めよ

これまで、企業の競争力を左右する基軸は、「自己変革力」「マーケットシェア」「価格」「品質」の4つだった。しかし、環境・社会制約が厳しくなり、事業環境が変わり始めた21世紀の市場で生き残り、さらなる発展を遂げるには、新たな「第5の競争軸」を意識しなければならない。

alterna select

旧暦美人ダイアリー2010 日本の暦で毎日を元気に楽しむ ほか

fashion
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エシカル・ファッションの旗手たち 生駒芳子
オーガニック・コットンで ライフスタイルの未来を描く

ファッション・デザイナーが興味を抱き、お洒落なアイテムが次々と生まれ始めているオーガニック・コットン。日本でのオーガニック・コットンの開拓者である、株式会社アバンティの代表、渡邊智恵子さんに、エシカルな未来についてのビジョンを伺った。

leisure
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東京ポタリング 山本修二
武蔵野の面影を探して善福寺川を下る

杉並区の北西から神田川の支流の一つ善福寺川に沿って走ってみた。スタートは、善福寺公園。園内には源頼朝が奥州征伐に向かう途中、弓の「はず」で掘り、7箇所から湧水が出たという「遅の井」がある。現在は、地下水を汲み上げた水を流す遅の井の滝に姿を変えていた。

travel
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パタゴニア大自然紀行
草原を走る蒸気機関車

パタゴニア北西部に位置するバリローチェ。ここはアンデス山脈が少し低くなっている湖沼地帯で、隣国チリの国境にも近い。緑豊かな山々に囲まれており、夏は登山客が訪れ、冬にはスキー客でにぎわう観光都市だ。

alterna select
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パックスベビー
赤ちゃんのスキンケアで 人にも地球にもやさしくほか

「人と環境にやさしい石けん」をモットーに、60年余にわたって合成界面活性剤や合成添加物などを使わない自然派石けん製品を作り続ける太陽油脂。自然派石けんのパイオニアが新たなに生み出した「パックスベビーシリーズ」は、赤ちゃんのデリケートな素肌を守ってくれるだけでなく、一緒にバスタイムを楽しむパパやママも安心して使えておすすめできる。

ambassadors
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オルタナの輪 株主/ABC 各支部からの情報

クリックで自殺予防支援
私ども株式会社ピースマインドは、毎日新聞社、文化放送社、L-net社の4社で「ストップ!自殺会議」を発足させ、自殺問題の啓発と対策に取り組む民間ボランティア団体への活動費寄付を目的としたクリック募金運動「クリックからはじめる自殺予防支援」を開始しました。 

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