慶大生、バス10台で次々と南三陸入り

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瓦礫の山から拾った木材でベンチを作り、仮設住宅に届ける活動も

夏休み中の慶應義塾大学の日吉キャンパス(神奈川県)から、3,4日おきに貸し切りバスが宮城県南三陸町に向けて出発している。バスに乗っているのは学生ボランティア約20人。7月下旬から8月末まで計10回、毎回異なるメンバーが被災地入りしている。

経済学部の長沖暁子(ながおき・さとこ)准教授の呼び掛けで6月に始動した「夏休み!南三陸支援プロジェクト@慶應義塾」は、甚大な津波被害を受けた南三陸町の人々に寄り添い、継続的に復興を支援していくことが目的。慶應義塾は南三陸町と縁が深く、内陸部に山林を持っていたり、海辺の町立施設「南三陸町自然環境活用センター」には、秋ごとに慶應義塾志木高校の2年生が研修に訪れていた。

全10回のボランティア募集は既に締め切られた。毎回定員を超える応募があり、約500字の志望動機などを参考に参加者が絞り込まれた。学生の費用負担は1人8000円。朝夕食付きの民宿「ながしず荘」に宿泊し、1チーム4,5日ずつ滞在する。

活動内容は、川や住居の瓦礫撤去や草刈り、公共用のベンチ作りなど、現地の希望に沿って刻々と変化する。子供たちの夏休みの宿題を見たり、コミュニティカフェを手伝うなど、南三陸町の人々と交流する機会も多い。

同プロジェクトでは、ボランティアの基礎を身に付けるための事前研修を参加者全員に義務付けている。例えば、相手の話を傾聴する「コーチング」やメンタルケア、医療衛生や災害弱者への配慮をプロの講師から学ぶワークショップや、南三陸町の文化や産業について調べて課題を提出する勉強会などを実施している。

15日早朝には、第7期のボランティアたちが出発した。長沖准教授は「南三陸は、本来は米、魚、野菜のすべてが賄える自然に恵まれた豊かな土地。産業が再び回るようになるまで長い時間がかかるが、学生たちと一緒に支援を続けていきたい」と語る。(オルタナ編集部=瀬戸内千代)

2011年8月15日(月)11:03

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