生物多様性条約事務局(カナダ・モントリオール)は4月16日、今年の国連総会に合わせた9月後半に、米ニューヨークの国連本部で生物多様性保全を話し合う首脳級会合を開くと発表した。
同条約は国連の主導で作られ、1992年に調印された。生物多様性の問題で、世界の首脳級の政治家が国連に集まるのは初めて。国連は今年を「国際生物多様性年」と定めており、10月に名古屋市で開かれる同条約の第10回締約国会議(COP10)を前に交渉を進める。
現在行われているCOP10の事前交渉では、生物資源の利用をめぐって、規制をかけようとする発展途上国と、それを拒否する先進国の間で対立が深まっている。