物々交換できる不思議なカフェ、オーナー姉妹の心の変化をたどる ――台湾映画「台北カフェストーリー」4月公開

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「台北カフェストーリー」の1シーン

「お金以外に大切なものを見つけたい」。こんな願いを持つ、新しい価値観を持つ人が世界各地で増えている。

そんな中でカフェを舞台に「あなたの一番大切なものは何ですか」と静かに問いかける台湾映画「台北カフェストーリー」(2010年)が4月14日からシネマート六本木(東京・港)で公開される。

OLだったドゥアルは念願のカフェを台北でオープンする。おいしいコーヒー、手製のデザートを準備したのに、お客がいない。妹チャンアルが、カフェで物々交換を始めるアイデアを思いつく。さまざまな物が持ち込まれ、次のオーナーに渡される。そしてドゥアルは店の「ソファー」を世界中の旅人に提供。「カウチサーファー」と呼ばれる世界中の旅行者もやってくる。

新しいつながりが広がりつつあった、ある日のこと、一人の謎めいたハンサムな男性が店に来る。彼は世界35都市で集めた35個の石鹸を持って来て、何か特別なものと交換したいと話す。そして、男性も交えながら、物々交換は物語、歌など、形のないものとの交換に変わっていくが…。

今の世界の特徴はモノや生活だけではなく、価値観も共通化する「フラット化」と言われる。映画の中の美人姉妹の行動、持ち物、そして考え方は、日本の若い世代と、ほぼ同じだ。

東日本震災以降に、日本では心の絆を大切にする人が改めて増えている。お金やモノを見つめがちだった姉妹の価値観は、映画の中で変化する。同じように映画から新しい経済や社会の姿に気づくきっかけが生まれるかもしれない。

主演のドゥアル役は、台湾の人気女優グイ・ルンメイ(写真左)。妹チャンアル役には、新人リン・チェンシー(同右)が抜擢された。台湾でも人気の日本のヴォーカリスト中孝介も特別出演。監督は新鋭のシアオ・ヤーチュアン、製作総指揮は「悲情城市」(1989年)の監督ホウ・シャオシェンが務め、台湾映画の新しい才能が集まった。(オルタナ編集部=石井孝明)

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2012年2月21日(火)8:03

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