化粧品メーカー「コーセー」は、「あなたが美しくなると、海も美しくなる」を合言葉に「雪肌精SAVE the BLUEプロジェクト」を2009年から始めている。
「雪肌精」の化粧水1本が買われるごとに、その底面積分のサンゴを植え付ける費用を海の種(沖縄県読谷村)に寄付するというものだ。
地球温暖化による海水温の急上昇などで30年前に比べて9割が死滅してしまったといわれている沖縄のサンゴ。海の種は、十数年前から人の手で海の底に移植して増やす活動に取り組んでいる。
2009年度では7~8月の活動期間の後、沖縄の海の約520万立方センチメートルにサンゴが植え付けられた。まだ5センチメートルほどの小さなサンゴをカゴでしっかりと覆い、外敵から守っている。
2011年6月には2009年に移植したサンゴがついに産卵。無数の卵は海流に乗って広がり、新たなサンゴの森をつくっていった。また、海外5カ国もキャンペーンに参加し、サンゴの森800万立方センチメートルまで広がった。
4年目になる2012年のキャンペーンでは、さらに対象アイテムを増加。ウェブ上ではメッセージ100ごとに1株のサンゴを移植する活動も実施した。6の国と地域に広げ、それぞれ独自の自然保護の取り組みを始めたという。
海の種・代表の金城浩二さんは、プロジェクトについてこうコメントしている。
「サンゴは順調に育って産卵し、魚も住み着き始めました。初めは小さな活動だったこのサンゴの植え付けは、今、関わった人が十万人を超えました。僕の子どもの代、孫の代にも自慢ができる大きなサンゴ礁の海が残せます。僕は、本当にいろんな地域でこの活動が広がってくれたらと思います」
(今一生)
●雪肌精SAVE the BLUEプロジェクト
http://www.kose.co.jp/jp/ja/company/csr/special1/index.html
●雪肌精SAVE the BLUEプロジェクト