住友ゴム工業は、低燃費タイヤ「ダンロップ エナセーブシリーズ」の売り上げの一部でマングローブの森を再生させるキャンペーンを2009年から展開。この取り組みは「チーム・エナセーブ」と呼ばれ、今年で植樹本数100万本を達成した。
東南アジアのマングローブ林での主要構成種であるオオバヒルギやフタバナヒルギなどの種は、CO2削減効果が高いといわれ、陸上の植物が1ヘクタールあたり年間19トンのCO2を吸収するのに対し、年間25トンものCO2を吸収するとされる。
さらに、マングローブは鳥や魚、貝やカニ、猿などの生き物たちに生きる場所を提供する。水際で複雑に絡み合う根は打ち寄せる波が陸地を浸食するのを防ぎ、台風や津波などの災害からその土地に暮らす人々を守る防波堤の役割を果たす。
今年度の取り組みは既に終了しているが、チーム・エナセーブの活動は来年も続けられるという。キャンペーン・サイトには、現地の住民から感謝を伝える動画もアップされている。(今一生)