「環境未来都市」として自然エネルギーを推進する北九州市は2012年3月、関門海峡の潮流を活かした潮流発電の実証実験を開始した。12月7日からは、潮流発電によって得た電力を用いたイルミネーションをニッカウヰスキー門司工場前(北九州市門司区)の花壇に設置し、点灯している。
潮流発電は、潮の干満の差により生じる流れを利用して発電する。北九州市は、この実験で潮流による発電量や保守点検の状況などのデータを収集し、実用化の検討に活かしていきたいとしている。日本では他地域でも潮流発電の実証実験は行われているが、イルミネーションとしての活用は初めてだ。
この電力は潮流によって発電した電力のみでまかなわれ、中潮から大潮にかけて(4~5日程度)の発電で、3日間程度点灯できる。イルミネーションの点灯は、2013年3月末までを予定している。(オルタナ編集部=吉田広子)