「震災祈念コンサート」、神戸から南三陸町へスカイプで歌声届ける

歌の力で神戸を元気にしようと2010年から開催してきた「震災祈念コンサート」

阪神・淡路大震災から18年を迎える神戸から東日本大震災の被災地に歌声を届ける「1.17 震災祈念コンサート~神戸~東日本 共に歌う~」が1月13日、神戸市長田区の兵庫県立文化体育館で開かれる。同体育館と岩手県南三陸町のホテルとをインターネットを使った通信サービス、スカイプでつないで合唱を呼びかけ、被災地の市民同士心を一つにする。

同コンサートは、1995年に起こった阪神・淡路大震災で避難所となった同体育館を会場に、関西を中心に活動するシンガー・ソングライター、寺尾仁志さんが結成した「human note(ヒューマンノート)」らが、歌の力で神戸を元気にしようと2010年から開催してきた。

今回は南三陸町の「南三陸 ホテル観洋」とスカイプで結びコンサートを生中継する。同ホテルは、東日本大震災の津波で1、2階が浸水するなど大きな被害を受け、長期休業を余儀なくされた。再開後は、従業員が語り部として津波の恐怖を来街者に伝えているほか、ホテル内のスペースを使い無償で子ども向けそろばん塾などを開くなど、被災者を支える活動にも取り組んでいる。

神戸の会場では一般から募ったシンガーたちが、本番に向け練習を重ねている。当日は震災復興のシンボル曲になっている「しあわせ運べるように」、応援ソングの「フミダシテ」、「ふるさと」の3曲を歌う。また、阪神・淡路大震災の語り部、伊東正和さんの講演も行われる。ミズノグループとして同体育館の指定管理者を務めるウエルネスサプライ(大阪市)は「神戸からの歌声で被災者を元気づけることができれば」と話し、一般シンガーと観客を合わせて、1000人の動員を目指している。(山口裕史)

 

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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