不用なブラジャー回収し産業用固形燃料に――ワコール

刺繍作家の大塚あや子さんがデザインした「2013ブラ・リサイクルバッグ」

不用になったブラジャーを回収し、産業用固形燃料(RPF)にリサイクルする「ワコール ブラ・リサイクル」が2月12日に始まる。4月22日のアースデイまで、百貨店、下着専門店、ワコール直営店など国内約800店舗、台湾約500店舗で展開予定だ。

ワコールは、「ワコール ブラ・リサイクル」を2008年に開始。不用なブラジャーを専用の回収袋に入れて持参してもらい、店頭で回収する。過去5回の実施で約8万2600人から、約33万8500枚(回収重量からの推定枚数)を回収した。

これにより、約33.85トンのRPFにリサイクルすることができた。2012年からはワコール製品だけでなく、他社製品のブラジャーも回収の対象としている。

RPFは製紙会社の燃料として利用され、店舗で渡される専用の回収袋「ブラ・リサイクルバッグ」の製造時に使用される。

ワコール広報・宣伝部の金岡茉莉子さんは、「お客さまの『ブラジャーは捨てにくい』という声から、メーカーの製造責任を考え、CSR活動の一環として始まった」と経緯を話す。取り扱いを他社製品にも広めたことで、来店のきっかけにもなりそうだ。(オルタナ編集部=吉田広子)

 

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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