梱包テープを再生プラに変換、独テサテープが大賞に

記事のポイント


  1. 在日ドイツ商工会議所は「サステナブル・ビジネス・アワード2023」を開催した
  2. テサテープがサステナブルビジネス賞に輝いた
  3. 日本で多く消費される梱包テープの環境配慮に着目した

ドイツ企業の日本での事業活動を支援する在日ドイツ商工会議所(東京・千代田)は11月22日、独企業の革新的で持続可能な取り組みを表彰する「サステナブル・ビジネス・アワード2023」を開催した。粘着テープメーカーであるテサテープがサステナブルビジネス賞に輝いた。日本で多く消費される梱包テープの環境配慮に着目した。(オルタナ編集部・下村つぐみ)

「サステナブル・ビジネス・アワード2023」表彰式  ©2023 在日ドイツ商工会議所

在日ドイツ商工会議所は、2022年に創立60周年を迎えた。「サステナブル・ビジネス・アワード」は2回目の開催だ。

同団体は、このアワードを通して、会員企業による持続可能な取り組みを広く周知し、日独の経済関係の発展をめざす。

「即効性」、「地域社会を超えて与える影響力」、「イノベーションのインパクト」、「包括性」、「総合的な持続可能性の実績と戦略」の5つを評価項目に対し、各項目につき最大5点満点で採点する。

今回、サステナブルビジネス賞に輝いたのは、粘着テープメーカーであるテサテープだ。同社では、梱包に使用するテープのほか、電子機器内で使用されるテープなども扱う。

同社は、日本において多く消費する梱包テープを再生プラスチックやバイオマス材に変えることで環境への負荷を最小限に抑える取り組みを続けてきた。

サステナブルな製品を可視化し、お客様に選んでもらうため、同社は「製品全体の重量の30%以上がバイオマス素材または再生材料である」、「トナーなど着色剤を除去する脱墨性認証を得ている」など4つの基準のいずれかを満たした製品に、同社独自のサステナビリティマークをつける。

溶剤の使用を徹底的に避ける、天然ゴム粘着テープの特許技術を持ち、溶剤の乾燥に必要な加熱をなくすことで、製造工程でエネルギー量を削減する。

このほか、動物実験をしない、100%植物由来、再生プラスチック容器の採用など、環境配慮を徹底した化粧品を展開するオーイエス・ビューティがサステナブル・コミュニティ賞を受賞した。

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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キーワード: #サステナビリティ

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