「お母さんにやさしい国ランキング」――1位はフィンランド、日本は31位

■ 途上国の新生児は「出生日」が最も危険

ローズ・ムレカさん(20)と生後間もない男児。誕生直後は呼吸停止状態だったが、看護師による適切な心肺蘇生法により蘇生した。コンゴ民主共和国中部のムブジマイ市で(C)Jodi Bieber/Save the Children

セーブ・ザ・チルドレンは、今年初めて、生後1日以内に亡くなる乳幼児の1000 人当たりの数を算出した「出生日リスク指標」を発表。

死亡数が最も多いソマリア(18人)をはじめ、上位14 カ国にはアフリカの国々が並ぶ。最も少ないスウェーデンやアイスランド(共に0.5 人以下)などと比較すると、アフリカでは生後初日の命を守る取り組みが急務であることがうかがえる。

途上国の新生児にとって生後「初日」は最も危険な日とされ、5歳未満児の死亡のうち15%が出生日に亡くなるという。新生児の死亡を招く主要な原因として、未熟児出産、感染症、出産時のトラブルなどが挙げられるほか、妊産婦の出産時の死亡とも関連している。

途上国の貧しい地域では年間約4000万人の女性が専門的な介助なく、自宅で出産し、年間28万7000人の女性が妊娠中や出産時のトラブルが原因で命を落としている。

セーブ・ザ・チルドレンは「今後も5歳未満の子どもと母親の命を守る取り組みを継続していきたい」としている。(オルタナ編集部=吉田広子)

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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