シカゴの新聞が写真部員28人全員解雇――これから記者はスマホで撮影?

カメラマンの全員解雇を報じた「シカゴトリビューン」

1844年創刊とシカゴで最も古い新聞「シカゴ・サンタイムズ」がこのほど、写真部に所属する28人の常勤カメラマン全員に解雇を伝えた。30日、大手シカゴトリビューン紙の電子版が報じた。

報道によると、解雇理由は「ニュース報道ではスチール写真からビデオやマルチメディアにニーズがシフトしていること」。サンタイムズはイリノイ州を中心に約40の地方紙グループを形成しており、この動きが他社に広がる可能性もある。

サンタイムズ側のリリースには「視聴者はビデオ・コンテンツを求めている。こうした要求に応えられる報道能力を持たなければならず、リストラせねばならなかった」といった内容が書かれていた。

米国や欧州、日本でもニュースは動画化や生中継が進んでいる。その一方で、デジタルカメラやスマートフォンの性能が上がっており、記者がカメラマンを同行して取材するケースは年々減っている。ツイッターでも、シカゴのフリーライターが「これから記者は自分でスマホで取らなければ」とつぶやいた投稿もあった。(オルタナS副編集長=池田真隆)

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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