即廃炉求め、欧州3国合同反原発デモ

子連れのデモ参加者が目立った

ベルギー「緑の党」の男性は、「核のゴミ問題は未解決のまま。数千年も放射能を出し続けるゴミを、次世代以降に残してはならない。3カ国間で調整した安全対策もない。早急に代替エネルギーに転換することが、環境にも経済にも有意義だ」と、ドイツのような早い決断を訴えた。

ドイツにある反原子力活動同盟の女性によると、「デモだけでなく、山ほど質問を浴びせ、圧力容器の問題がいかに深刻かを説得してきたせいか、原子力行政も神経質になってきた。私たちの活動を通じ、この地域で気付く人も増えてきた」という。

晴天に恵まれたデモ当日、ベルギーでは自然エネルギー全体の発電量が、消費量を上回り国外に輸出。太陽光だけで原発2基分、風力を加えるとこの日の国内消費電力4分の1を賄った。(ベルギー=環境ジャーナリスト・川崎陽子)

yokokawasaki

川崎 陽子・ドイツ

欧州から主にドイツ語圏の情報、基本的人権を脅かす放射線被ばく問題を発信。専門分野の通訳・翻訳にも従事。
横浜国立大学卒業後、日本企業研究職、米国企業技術職を経てドイツに留学。アーヘン工科大学で応用工学修士(環境学・労働安全)修了。 ブログ:http://ecoyoko-archive.seesaa.net/https://ecoyoko.fc2.net/ 執筆記事一覧

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