「リアルな場」として開催しているイベントは、送迎・子育てなどを支援するアズママ公認の「ママサポーター」と地域親子の出会いと交流の機会だ。
「リアルな場」つくり事業は2010年4月から始め、2012年の1年間だけで2万組の親子が参加した。東京や大阪など大都市での「子育て応援フェア」では1回に6-7社の企業と会える。ウェブを含めて3万人に呼びかけ、6000-7000人が参加し、母親たちと彼女らを顧客とする企業とのマッチングを行っている。
アズママのサイトでは、SOSの声が上がれば、スタッフのメーリングリストで即座に共有され、スムーズにサポーターによって解決される。「子育てシェアサービス」では、携帯電話一つで保育園や学校、ご近所やママサポーターたちと自動的につながり、子育てを500円で頼り合えるようになった。
「子育てシェアベータ版はオープン以来、4カ月で2500人を超える登録になりました。孤軍奮闘していた方はもちろん、実母などの支援が元々あった方にも『他の頼りどころができた』と好評です」(甲田さん)
アズママの会員は神奈川、東京にその7割が集中している。だが、アズママの活動自体は埼玉、岐阜、大阪、神戸、佐賀、鹿児島でも展開していて、今後は全国どこでも頼り合える仕組みにしていくそうだ。
空いている時間を活用して送迎や保育の支援をするアズママ公認のママサポーターは274人(今年6月時点)。送迎や保育などをお互いにし合いたいと登録した方は約2300人いる。